特長

堆肥にかわる資材が要求されています。
こまかい土壌粒子が、すき間なくビッシリとくっつきあっているような土壌は、水もち、水はけが悪く、空気がはいりにくいので、作物の根が健全に育ちません。
そこで、有機物などをほどこして、土壌粒子の大きい団粒構造にしてやることが、「土づくり」のひとつの重要な方法です。しかし、労力の関係から、良質の堆肥が十分にほどこされなくなってからは、それが思うにまかせぬのが実情です。堆肥にかわる有機質資材が、いろいろと市販されていますが、成分や効果がハッキリせず、副作用も心配で、農家はなかなか安心して使いこなせないようです。

ストレートに土壌粒子に作用するもの。
有機物をうまく腐らせ、副作用なく効果をあげるのには、その資材の性質に水や温度などの条件がピタリとあわねばなりませんから、容易ではありません。そういう面倒がなく、ストレートに土壌の粒子に作用して、粒子を大きくし、団粒構造をつくり出すことができないか、というのが農業資材開発の長年の課題で、さまざまな研究がつづけられてきたのですが、その結果開発に成功したのが、EB-aなのです。

粘土粒子をつなぎあわせます。
EB-aの主成分は、ポリエチレンイミン系の高分子化合物で、無色透明のねばり気の強い液体です。これにふくまれたプラス電荷は、すぐに土壌の粘土粒子表面のマイナス電荷に結びつき、細かい粒子をいくつかずつつなぎあわせて、無数のすき間を持った団粒構造をつくります。この団粒構造は、乾燥しても、水に出あってもこわされません。
ですから、土壌には、すき間が無数にできて、水もち、水はけがよく、空気のはいりこみやすい理想的な構造が形づくられ、しかも、それが長く保たれるわけです。
しかも、やりかたは、EB-aを200～500倍にうすめて、土壌にしみこませる、というごく簡単な方法です。
EB-aは、まさに理想的な土壌改良剤といえましょう。

効果

・水でうすめて灌水するだけであらゆる種類の土壌を瞬時に多孔質の団粒にします。
従って、土壌の透水性・通気性・保水性・保肥性・膨軟性を著しく増加します。
・優れた発根作用で活着と根ばりを促進します。
・土壌の流亡を防止します。
・土壌のベト付きを防ぎます。
・作物の耐病性を増加します。

性状

外観	ほぼ透明な無色粘稠液
主成分	アクリル酸、メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合物のマグネシウム塩とポリエチレンイミンとの複合体
粘土	3,000～9,000CP(25℃)
pH	5～7
溶解性	水と任意の割合で混合できる

施用方法

EB-aを上手に使っていただくために

・根圏の土壌まで確実に行きわたる様に、たっぷりと施用してください。
・土壌が固結している場合は、よくほぐしてから施用してください。
・土壌が、ある程度の湿り気を持っている時に、施用してください。
・降雨時や、降雨の後の施用は、浸透しやすく、効率的に土壌改良が行なえます。
・堆肥、有機・無機質系改良材と併用すると一層、土壌改良効果を高めます。
・混用する場合、その資材との混和性・効果等を試験のうえ、使用してください。
・うすめる場合には、まずあら溶きしてから所定の濃度にうすめてください。
・EB-aは冷暗所に保存してください。又使用後はキャップをしっかり締めて、早めに使いきるようにしてください。